●第Ⅳ部:目の動きで相手の内面を把握・アイ・アクセシング・キュー

●第Ⅳ部:目の動きで相手の内面を把握・アイ・アクセシング・キュー

前回の記事はこちら↓
「ラポールを築く・ラポール」


相手の目の動きを観察することで相手が頭の中で、
どのような反応をしているかを読み解くことができます。

それをNLPでは『アイ・アクセシング・キュー』
と呼んでいます。

『アイ・アクセシング・キュー』は約90年という時間を
使って研究されたものです。

1890年、アメリカの心理学者であり哲学者である
ウィリアム・ジェームズが眼球の動きと内的表象
(イメージやシンボルを頭の中で思い浮かべること)の
関連性を世界で初めて指摘しました。

それから80年後の、1970年代半ば、眼球の動きと
内的表象(イメージやシンボルを頭の中で思い浮かべること)は
かなりの程度まで相互関係していることを発見しました。

それを発見したのが、NLPの創始者の二人である
リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーです。

さらに、1977年にNLPについて
創始者二人から学んでいたロバート・ディルツが
その発見の裏付けをしました。

8つのグループに分類された質問を被験者に行い、
その反応を脳波として記録しました。

その結果、眼球の動きと内的表象
(イメージやシンボルを頭の中で思い浮かべること)との間に
パターンを見つけ出すことに成功しました。

「アイ・アクセシング・キュー」は、
次頁の絵のように相手の目が、
どの方向に動くかを見ていきます。

ひとつ例を挙げて説明しましょう。

視線が右上(本人にとって左上)に動いたとき

記憶された視覚にアクセスしています。実際に過去に
見たことのあるイメージを思い出しているのです。

例えば・・・

「あなたの家の玄関の色は何色ですか?」

そう質問されたら、頭の中で一度、あなたの家の
玄関を思い浮かべたはずです。

その際に、無意識のうちに目が右上
(本人にとって左上)に動きます。

逆に、視線が左上(本人にとって右上)に動いたときは、
イメージを作り上げているときです。

「上司の○○さんが女装したら、どんな感じだと思う?」

なんて質問をすると、視線が左上(本人にとって右上)に
動いていきます。

その他にも、イラストの矢印のように、
相手の目がどの方向に動くかで、相手の内面を
探ることが出来るようになります。

相手がどの部分にアクセスしているか分かれば、
それに合わせた話し方も出来るようになり、
あなたの話を受け入れ易くさせることが
できるようになります。

相手が記憶にアクセスしているなら過去の話題を、
想像にアクセスしているなら未来への道筋を
話題にしてみるといった技法です。


続きはこちら↓
「鏡の国の人・ミラーリング」