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「ラポールを築く・ラポール」
相手の目の動きを観察することで相手が頭の中で、
どのような反応をしているかを読み解くことができます。
それをNLPでは『アイ・アクセシング・キュー』
と呼んでいます。
『アイ・アクセシング・キュー』は約90年という時間を
使って研究されたものです。
1890年、アメリカの心理学者であり哲学者である
ウィリアム・ジェームズが眼球の動きと内的表象
(イメージやシンボルを頭の中で思い浮かべること)の
関連性を世界で初めて指摘しました。
それから80年後の、1970年代半ば、眼球の動きと
内的表象(イメージやシンボルを頭の中で思い浮かべること)は
かなりの程度まで相互関係していることを発見しました。
それを発見したのが、NLPの創始者の二人である
リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーです。
さらに、1977年にNLPについて
創始者二人から学んでいたロバート・ディルツが
その発見の裏付けをしました。
8つのグループに分類された質問を被験者に行い、
その反応を脳波として記録しました。
その結果、眼球の動きと内的表象
(イメージやシンボルを頭の中で思い浮かべること)との間に
パターンを見つけ出すことに成功しました。
「アイ・アクセシング・キュー」は、
次頁の絵のように相手の目が、
どの方向に動くかを見ていきます。
ひとつ例を挙げて説明しましょう。
視線が右上(本人にとって左上)に動いたとき
記憶された視覚にアクセスしています。実際に過去に
見たことのあるイメージを思い出しているのです。
例えば・・・
「あなたの家の玄関の色は何色ですか?」
そう質問されたら、頭の中で一度、あなたの家の
玄関を思い浮かべたはずです。
その際に、無意識のうちに目が右上
(本人にとって左上)に動きます。
逆に、視線が左上(本人にとって右上)に動いたときは、
イメージを作り上げているときです。
「上司の○○さんが女装したら、どんな感じだと思う?」
なんて質問をすると、視線が左上(本人にとって右上)に
動いていきます。
その他にも、イラストの矢印のように、
相手の目がどの方向に動くかで、相手の内面を
探ることが出来るようになります。
相手がどの部分にアクセスしているか分かれば、
それに合わせた話し方も出来るようになり、
あなたの話を受け入れ易くさせることが
できるようになります。
相手が記憶にアクセスしているなら過去の話題を、
想像にアクセスしているなら未来への道筋を
話題にしてみるといった技法です。
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「鏡の国の人・ミラーリング」